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龍之介のほどほどにエッチな官能小説ブログ
龍之介が趣味で書いたほどほどにエッチで官能小説、異性の口説き方、エッチについてのお役立ち情報、艶笑ことわざ・金言集、その他官能的エッセイ、雑文等々を発表していきます。 きっと読者のお役に立ちますよ!!
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◆マンハッタン恋物語(その2)――得意先のデザイナーとの情事
 私たちは、その後、私の案内で、行きつけの北イタリア料理店に行き、食事をした。 テーブルの上にキャンドルがともされた静かで雰囲気のいい席で、美味で本格的ななイタリア料理、そして、上質なワインを堪能した。彼女は、その店の美味しい料理にも、インテリアや雰囲気にも大いに満足してくれた。私の行きつけの店なので、顔なじみのイタリア人のウエイターは、私の耳元でそっと、「素敵な女性ですね。今夜は楽しい夜ですね」と片言の英語で囁いた。
 ウエイターが立ち去った後、彼女は、既にかなり酔いが回って、頬はピンクに染め、より艶っぽくなった目で私を軽く睨みながら、「あの人、なにを言ったの?」と言った。

「なんて素敵な女性なんでしょう。今夜は楽しみですね……て、言ったんです」
 私は、わざと、――今夜は楽しみですね――という言葉を勝手に付け加えて言った。
「まあ、今夜はお楽しみ……なんて。そんなこと言ったの? でも、本当に今夜は楽しいわ」と囁くように言うのだった。私は、普通だったら相手にしてもらえないのに、旅先で相手が居ないからやむを得ず私とこうして付き合ってくれているんだろうと思っていたが、北原さんの表情を見ていると、本当に楽しんでいるようだし、どうやら、この後もまだ付き合ってくれるような感じがしてきた。

 レストランを、ウエイターの、「楽しい夜を……」と言う見送りの声を背にしながら、私たちは外に出て歩き出した。外は、思わず身震いするほど寒かったが、酔いと軽い興奮に包まれている私には、肌を刺してくる冷たさが心地よかった。
「大丈夫ですか? 寒くありませんか?」と私が北原さんを見て、気遣いながら言うと、「大丈夫よ。身体が火照っているせいか気持ちがいいわ」と私を親しげに見ながら言うと、なんと恋人のように私の腕を掴んで、すがるようにして歩き出した。けれども、私にとっては、その時もまだ、彼女はお得意先の怖い担当者の一人である。うかつに、こちらから親密な動きは出来ない。
 北原さんは、「さあ、行きましょう。どっちなの?」と、少々言葉をもつれさせながら言った。

「どっちって?」と私が恐る恐る言うと、「さっき言ったでしょう。あなたの泊まっているホテルは、クラシックで、私に見せたいくらい建物の外見も、中のインテリアも素晴らしいって」と言った。私は、その時点では、彼女はロビーとか、バーなどの造りをデザイナーとして参考に見たいのだろうと思った。
 ところが……、彼女はホテルに着いてロビーや荘重な感じのレストラン、エレベーターなどを見学した後、「じゃあ、今度はあなたの部屋を見せて」と言ったのだ。

 私は、社員たちとはフロアも別だったし、一人部屋にしていたので、自分の部屋に案内した。私はその時点になっても、たとえ部屋で二人きりになっても、彼女は私にとっては、雲の上のような存在で、彼女の機嫌一つで注文も減らされてしまうような恐い存在の女性だから、手を出すことも出来ない。却って、こんな魅力的な人と二人きりになって辛い思いをさせられるだけだと思っていた。

 北原さんは部屋に入ると、「まあ、本当に素敵な造りね。アールヌーボー調につくってあるのね」と言って、ベッドや凝った造りのソファーなどを手で撫でたりしながら、見て回るのだった。
「なにかお飲みになりますか?」と私が聞くと、彼女はソファーに腰を下ろしながら、「そうね、喉が渇いたからビールを頂こうかしら」

 そう言うと、ぐつたりと背もたれに身体をもたせかけた。私が冷蔵庫からバドワイザーを出して、彼女に手渡し、「本当に、冬のニューヨークは喉が渇きますね」と言いながら、ソファーに近いベッドの端に坐ると、北原さんは、「あら、そんなところじゃ坐りにくいでしょ。ここに坐ったら……」と自分の右手を指さして、身体を少しずらしたのである。私は恐る恐る北原さんの横に坐った。
「石原さん、あなたは私のこと、とっても恐い女と思っているんでしょう?」
 北原さんは、私が横に坐るやいなや、私のビールを持っていない方の手を突然取って握りしめながら言った。
「とんでもないです、恐いなんて……」思いがけなく自分の手を握られたので、私は驚きながら言った。
 つづく 



テーマ:恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル:小説・文学

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Author:ryuu28
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 私は、まじめで温厚、知的、痴的な男です。趣味は、小説を書くほか、読書、絵画鑑賞、旅行、自然・史跡等探索、カメラ、HP・Blog作成です。仕事は自営ですが、実務は無し。毎日休み同然の暮らしです。現在、小説をはじめ良品を販売するネットショップ経営を目指しています。
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