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龍之介のほどほどにエッチな官能小説ブログ
龍之介が趣味で書いたほどほどにエッチで官能小説、異性の口説き方、エッチについてのお役立ち情報、艶笑ことわざ・金言集、その他官能的エッセイ、雑文等々を発表していきます。 きっと読者のお役に立ちますよ!!
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★アラサー女医、佳乃とのNYマン遊記(その9)
 その時、突然、佳乃先生がいきなり振り向いたのだ。柱の陰から出ようとしてあわてて止まった。先生は、すぐまた男の方に視線をやり、親しげに挨拶を交わすと一緒に出口へと向かった。私はショックを受けながらも、きっと迎えの車の中には女性の友人が乗っているのだ。そうあってくれと思いながら、ロビーにたむろする、いろんな国籍の人たちをかき分けるようにして出口に向かった。外をそっと窺うと男の車に佳乃先生は乗り込むところだった。――車には誰も乗っていない――

 やがて車は排気音を残して走り去った。私は路上まで走り出ると見送った。やがて車は視界から消えた。私は呆然として、そのまま立っていた。ああ……今夜は佳乃先生は、あの精悍な長身の男に組み敷かれ、身悶えして喜悦の叫びを挙げるのだ……。堪えようと思っても心の奥底から熱い嫉妬の炎(ほむら)が湧き上がって来る。
 やっぱり、佳乃先生にはあの男の方が相応しいのだ。だいたい、私と佳乃先生が付き合っている方が異常なのだ。これを機会に先生との付き合いは考えなくては……とそこまで考えるのだった。

 その時、突然、失意と妄想と悔恨に耽っていた私を一瞬にして平静に戻すようなけたたましいクラクションの音がした。びっくりして振り返ると、赤いベンツが止まっていて、ドアを開けて一人の女性が出て来た。
「石井さん! 萠よ」その女性の呼びかけに歓びが湧いて来た。萠は、赤い車にふさわしいような珊瑚色のワンピを着ている。相変わらず、色白で彫りの深い容貌は魅力的だ。小柄ながらもスタイルは抜群である。
「やあ、お久しぶり」
「お久しぶりです。お逢いできて嬉しいわ」萠はそう言って私の両手をつかみ、抱きついてきた。思わず周囲を気にするほど情熱的な仕草だった。


「さあ、どうぞ」私は、勧められて助手席に乗った。
 車は走りだした。しばらく走ると車は地下道に入り、ニュージャージーに入った。
「今回は無理を言ってごめんな」私は、そう言って謝った。
 小一時間ほど走って車は閑静な住宅街の中の住宅の前に停まった。そこが彼女の住まいだった。南欧風と言ってもいいような、赤っぽい屋根にアイボリーカラーの壁の瀟洒なつくりの家だった。道路から家までは、一面カーペットを敷き詰めたように芝生が植えられている。玄関を入ってリビングに通された。

 萠はいきなり細身の身体をぶつけるようにして抱きついてきた。私も両手を回して引き寄せると、可憐な薔薇の花のような唇を寄せてきた。同時に、シトラス系の香りが鼻孔を擽ってきた。
 彼女は夢中になって舌を絡め吸って来る。ひとしきりくちづけを交わした後、萠は「座ってください」と言った。そして私たちはソファーに並んで坐り、しばらくの間、お互いの状況を報告しあった。それによると、萠は離婚してから再婚はせず、マンハッタンの同じ鞄店に勤務し、この家に独り暮らしをしていると言った。

「旦那さんからは慰謝料をちゃんともらったのかい?」と私は聞いた。
「ええ、それが、実は思いがけないたくさんの財産分与を受けたの。知らなかったんだけど彼のミネアポリスの実家は大変なお金持ちだったのよ。最初は隠していたんだけど私の顧問弁護士が徹底的に調査をして、取ってくれたのよ。数億円になったわ。私は、それで、この家を買って、あの鞄屋にそのまま勤めているのよ」
「その後、結婚を考えるような相手は現れなかったのかい?」
「ええ、なんだか財産もできたから無理して相手を選びたくないの」

「そうだったのかい、じゃあ、今回、連絡をしても迷惑ではなかったのかな」
「ううん、大丈夫よ。一時は恋人も居たけど、三ヶ月ほど前に別れたの」
 萠は、まだまだアラサー女性としての魅力をたたえていた。
「ちょっと待っててね、お茶を淹れて来るわ」
 そう言うとキッチンに入っていった。私は、あらためて部屋を見回す。女性一人の住まいとしては破格の豪華さである。

 私は、部屋をひととうり眺めた後、あの時、つまり数年前のクリスマスイブの事を思い出していた。あの時、萠は夫とは別居中で、寂しいイブを送ろうとしていた。
 私も、あいにくとクリスマスを挟んでNYに単身出張となり、独りで寂しくイブを過ごそうとしていたのだ。私は寂しさのあまり、ヒルトンから五番街に出て南下し、ロックフェラーセンター近くの顔見知りの萠が勤務する鞄店に立ち寄ったのだ。その時に、萠から明日は孤独なイブを過ごすと聞いて、二人で過ごさないかと誘ったのだった。私が誘ったことによって、イブは彼女にも私にとっても素晴らしく官能的な夜になったのだった。

 私は、部屋にルームサービスで豪華な料理を注文し、五番街を走り回ってミニチュアのクリスマスツリーや飾り、サンタの人形などをFAOシュワルツ(世界一の玩具屋)で調達してきて部屋を飾り立て、さらにスチューベングラスで求めてきたイルカの置物を彼女へのプレゼントとして贈った。
 彼女は、そんな私のもてなしに涙を流して歓び、その夜、今度は私の腕の中で性の歓喜を謳歌したのだった。

 もちろん、私にとっても、独りで過ごすはずだったイブに、娘のような年下の魅力的な女性と、熱い夜を過ごすことが出来たのだ。
 そんな、回想に耽っていると、萠が、コーヒーとクッキーを持ってきた。
「今夜は、私の心を込めた手料理で、ご馳走するわ。前回のヒルトンでのご馳走のお返しよ」
 萠は、私にコーヒーとクッキーを勧めながら、嬉々とした表情で言った。

「それは、嬉しいね。で、どんなご馳走をしてくれるの?」
「フルコースよ。で、最後のご馳走はね、わたし……」
「えっ、なんだって……。私かい? うーん、それは最高のご馳走だね」
 私が、おどけたように言うと、「ええ、あの時のように、うーんと可愛がってね」と、萠は頬を染めながら言った。
 つづく 






テーマ:恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル:小説・文学

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Author:ryuu28
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 私は、まじめで温厚、知的、痴的な男です。趣味は、小説を書くほか、読書、絵画鑑賞、旅行、自然・史跡等探索、カメラ、HP・Blog作成です。仕事は自営ですが、実務は無し。毎日休み同然の暮らしです。現在、小説をはじめ良品を販売するネットショップ経営を目指しています。
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