紀子は、真一がしばらく逢えなかった思いを一気に吐き出すように自分を抱き、最後に動物的に注ぎ込んで来たとき、気の遠くなるような快楽につつまれていた。 紀子は、最近、真一に抱かれるたびに、与えられる歓びがますます大きくなるのを実感し、それは恐いほどだった。
真一は、紀子がいつまでもグッタリとしているので、「先生、そろそろ風呂に行こうよ」と言った。紀子は、抱かれた後の余韻が長く続き、すぐには起きあがれない。 「真一君、先に行っててくれる。後から行くから……」 紀子がそう言うと、真一は、「必ず来てね」と言うと、部屋を出て行った。紀子は、髪を直し、やっとベッドから降りようとしたが、よろめいた。まだ、自分の中に真一の逞しさが残っているような感覚があった。
紀子は、入院患者がベッドから降りてトイレに行くときのように、危ない足取りで歩き、浴室に行った。紀子が裸になって浴室のドアを開け、中を見ると、真一は浴槽に浸かっていた。 「真一君、ちょっとあっちを向いていて」と言って、タオルで前を隠すようにして入っていった。
真一は、言われたとうりに視線をそらせていた。紀子は、その隙に急いで浴槽の前で掛け湯をしてから、真一の隣りに身体を沈めた。 ぬる目の湯が好きなのか、温度が少し低かったが、首まで沈めると疲れた身体に気持ちよさがしみこんできて、紀子は思わず、「あー、気持ちいいわ」と言った。
真一は真っ正面から、紀子を見ると、「先生の裸って本当に綺麗だね。髪をアップにしていると、いつもと違う魅力を感じるよ」と言った。 「まあ、嬉しいわ。でも、やっぱりこんな明るいところで、見られるのは恥ずかしいわ」紀子は、嬉しさを感じながらも照れながら言った。
真一は、突然「ああ、少しのぼせちゃった」と言っていきなり立ち上がり、脚はお湯の中に残したまま、浴槽の縁に腰掛けた。 「もう、嫌だー」紀子は、真一が自分の眼前に誇示するように見せて坐ったので抗議した。
すると真一は、「先生、ここへ来て」と言うと、両下肢をハの字に開いて、そこへ紀子を引き寄せようとしているのだった。 「いやっ」と、紀子は抗ったが真一は、太い両腕を紀子の肩に掛けると強引に引き寄せた。 「駄目よお……」 紀子は逆らってはいたが、自分でも引き寄せられたいという欲望もあった。
「先生、キスして」真一は、今度は紀子の頭に手を掛け、強く引き寄せる。 「しょうがないわねえ」と紀子は言いながら引き寄せられる。真一の両下肢の間に、顔を入れると、目の前に雄渾なモノが聳えている。 その先端や幹はお湯で濡れ、さらに照明を受けて艶やかに輝いている。
紀子は思わず、それに堪らなく愛しさを感じ、両手を太腿にかけて唇を寄せていった。さらに張りつめた艶やかな先端に、そっと唇を触れた。上目遣いに見上げると、真一はじっと紀子の顔を注視しているのだった。 紀子は、もう恥ずかしさも忘れ、今度は舌を出して先端を舐めた。 「あーっ」と呻く。すぐに口に含みたかったが、紀子は焦らせるように、根元の方に掛けて舌を這わせた。
そして雄渾なモノの下の重々しいフグリに初めて唇を寄せ、思い切って大きく口を開けて含んだ。真一は、紀子の肩を鷲づかみにして、「あーっ」とまた呻く。 「先生、くわえて」と、真一が切迫した声でせがむので、紀子は大きく口をあけ、含んだ。真一のモノは口の中で熱く、そして脈打っていた。
紀子は、顔を前後に動かし、含みつづけた。 「あーっ、先生、もう駄目」と、急に紀子の顔を押した。紀子は、すぐに吐き出した。 「あー、危なかった」と、真一は言いながら、また浴槽に身体を沈めてきた。 紀子が入れ替わりに浴槽から出ようとすると、「先生、こっに来て」と、言って、お湯が滴る形の良いお尻をうしろから抱きかかえると、自分の膝の上に乗せようとする。
「真一君、嫌だー、こんな格好」と、紀子は逆らったが、後ろ向きに抱きかかえられ、両腕が紀子の乳房を鷲づかみにしてきた。 両の手のひらで揉みたてながら、指の間に乳首を挟んでいるので紀子は、たちまち、先端からの疼くような快感に呻いた。
真一は、「先生、また欲しくなったよ」と言うと、紀子の腰を少し浮かせるようにして持ちあげると、紀子の尻の辺りを突いていた雄渾なモノに手を添えて、下からきしるように突き入れてきた。
「ああーん」紀子は思わず顔をしかめ、湧き上がってきた快感に呻く。 真一は、紀子の深奥まで突き埋めると、そのまま静止し、「先生、どう? 気持ちいいかい?」と聞いてくる。 つづく
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