しかし、絶え間なく、性急に真一の愛撫は続き、多少荒々しかったが、紀子はすっかり彼の行為にあわせて身体を無意識のうちに動かしていた。 夢中になっている間に、紀子の下半身はすっかりまくれ上がり、丸味を帯び艶やかな膝小僧から太腿のずいぶんと上の方まで、真一の目に晒されていた。真一は乳房の先端のつぼみを口に含みながら、手はいつの間にか、紀子の露わになっている太股にのび、手先は紀子のショーツの上から、まさぐっていた。
紀子は、今度は下半身にも快感が湧き起こり、思わず腰を浮かせたが、真一の手はますます大きく動き、今度はショーツに手が掛かってきた。紀子は身を捩って防ごうとしたが、脱がされてしまった。 「ねえ、真一くん、恥ずかしいから寝室に連れていって」と紀子は哀願した。 真一は、紀子の哀願をやっと聞き入れ、ぐったりとなっている身体を抱き上げると寝室に運んだ。
紀子は全裸になって布団にもぐり込み、真一もすべて脱ぎ去って紀子の横に滑り込んだ。「私って悪い先生ね」と紀子は真一に背を向けながら、呟くように言った。 「先生、悪いのは僕だよ。でも、先生を初めて見たときから、堪らなく好きになってしまったんだよ」真一はそう言いながら、紀子のほっそりとした色白の身体を後ろから自分の中にすっぽりと抱きすくめてきた。紀子は、真一のその言葉に擽られ、嬉しさを感じながら、「真一君……私もあなたが好きよ、あなたが好きよ」と言いながら、真一の方に身体を向けると、両手を自ら差し伸べて、真一に抱きついた。
「先生、僕、ものすごく先生のこと愛してるよ」真一は両の太い腕で、華奢な紀子の身体を痛いほどに抱きしめながら訴えるように言い、またくちづけを求めた。 紀子は、すぐにそれに応え、二人はしばらく夢中になって口を吸いあった。しばらくして離れると、真一は紀子の上に乗り、紀子も両脚を大きく開いて真一の腰を迎え入れた。
もう、紀子は先ほどの愛撫で充分すぎるほどに潤っているので、真一の怒脹したものは抵抗なく、紀子の中に入り込んできた。 二人は、それこそ一部の隙もないほどにしっかりと抱き合い、紀子も初めて積極的に真一の腰に両脚を絡めた。 真一のだんだん激しくなる抽送に合わせるように紀子も動き、泣くような歓びの声を挙げ、華奢な白い腕を真一の逞しい身体に回し、精一杯引き寄せながら動いた。 「先生、いきそう!」と真一が、叫ぶと、紀子は思わず、「真一君、来て!」と、叫んでいた。真一は、これでもかという風に激しく腰を紀子に打ち込んだ。 紀子は今までにない激しい絶頂の声を上げ「真一君、ああーーっ」と悲鳴を挙げむせび泣きながら昇りつめた。
どれほど時間がたったろうか……。 二人はそのまましっかり抱き合っていたが、紀子は「ちょっとシャワーを浴びてくるわ」と言い、立ち上がった。浴室に向かって歩き始めたが、紀子は、その途端によろめいた。思わず、「あーっ」と小さく呻いた。まだ、自分の中に真一の逞しさが残っていて、動いた拍子に、小さく疼くような快感が湧き起こったのだ。真一に気づかれないように紀子は歩き、浴室で軽くシャワーを浴びた。バスタオルを身体に巻き付けると、熱いお湯に浸したタオルを堅く絞り、それを持って真一のところに戻った。
仰向けになって、ぼんやりとしていた真一の前に跪くと、紀子は真一の身体を優しく、そのあたたかいタオルで拭き始めた。真一は気持ちよさそうにされるままになっていて、下から紀子の表情を盗み見ていた。 「真一君、そんなにじっと見ないで恥ずかしいわ。目を瞑ってて……」と言うと、真一は素直に従った。紀子は、今、自分を組み敷き、雄々しく動いて、自分に歓喜を味あわせてくれた肉体を間近に見て、そしてタオルで肩や胸や腕を拭いてあげていると、無性に愛しさを感じるのだった。
紀子は、無防備に下半身もさらけ出している真一の腹を拭き、そして先ほど自分の中に押し入ってきた、今は猛々しさを隠して、おとなしくなったものを手に取ると、そこも拭き始めた。 「先生、気持ちいい」と、真一は目を開け、紀子を見ながら言った。 「駄目! 目を瞑ってて」と紀子は言い、真一の下肢を開いて内股まで丁寧に拭いた。 紀子が下肢を拭き終わって、ふと真一のものを見ると、いつのまにか勃ち上がりかけていた。
紀子は、それを見ると思わず、そこへ顔を伏せ、手に取ると自分の口に運んですっぽりと含み込んだ。 「あーっ」真一は、突然の紀子の行為に、腰を浮かせて呻いた。 真一のモノは先ほどにも増して、紀子の口の中に余るほどに猛々しくなった。 「まあー、立派なこと……」と紀子は、口から離すと、見とれている。真一は、「先生、また欲しいかい」と、からかうように聞いた。
「まあ、嫌な子ね」と言いながら、指で真一のものを弾いた。 「痛いっ」と真一は、思わず顔をしかめ叫んだが、次に報復でもするように、いきなり起きあがると紀子を組み敷いてきた。 「さあ、どうだ、参ったか?」 真一は、紀子の両手を万歳の形を取らせ、太い腕で押さえつけながら言った。 紀子は、真一に馬乗りにされ、両手を抑え付けられるという、服従の姿勢を取らされていることに歓びが湧き上がってきた。
けれども、同時に、同僚の教師に不倫の関係を強いられていたときにも、相手が自分を服従させるような行為が好きで、よくこういう形で相手の猛々しいものを含まされたことがあった、という事が脳裏にチラッと甦った。始めは、反吐が出そうなほどに嫌っていた男なのに、抱かれるたびに、自分に否応なく訪れる快楽に溺れてしまい、いつも激しく昇りつめるようになっていた。 けれども、今、同じようなことをされても、相手が愛しい真一であるということで、紀子は今は教師であることを忘れ、真一にどんなことをされても嬉しいのだ、と痛感した。 紀子は下から真一の艶やかに高まりきっているものを見ながら、「キスさせて……」と囁いた。真一は、紀子にそう言われ、嬉しそうに身体をずり上げ、紀子の唇に押しつけてきた。 紀子は下から手を伸ばし、両手で支えるように猛々しいものを持ち、目を瞑り、自分の顔に触れさせ頬ずりした。それは、熱く、堅く、脈打っていた……。 紀子は、自分がなんて淫らなことをしてるのだろう、と思いながらも、そうせざるを得ないような欲望に取り憑かれたのだった。
真一が、催促するようにそれを動かしたので、紀子は小さな口を精一杯開け、含み込んだ。「あーっ」と、真一の呻く声が紀子の耳に届いた。 真一が、喜んでくれるように、紀子は夢中になって舌をからませ含み続けた。 真一は、「あー、先生、気持ちいいよお……」と呻き続け、途中から、まるで紀子のカントの中で抽送を繰り返すように、激しく突き入れてきた。 つづく
★官能小説ブラザ (出版全作品) ★
テーマ:恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル:小説・文学
|